かゆい所に手が届く! 製品の特性試験にはかかせない装置!【回転形周波数変換装置】
日本国内において、ある装置や製品を開発・生産しようとした場合、条件として全国どこでも使用できるようにするということは当たり前のことでしょう。
しかしここで日本特有と言っても良い問題が少し発生します... 日本国内の商用電源周波数には、50Hzと60Hzの2パターンが存在するからです!
そのため装置や製品は50Hz、60Hzどちらでも使用できるように(全国どこでも問題なく使用できる)確認をする必要性が出てきます。いわゆる、特性試験や開発試験といったものです。
ではそういった試験を行う場合、50Hz、60Hz両方の電源が必要になりますよね?
ある地域では、50Hzは普通に準備できるけど60Hzは... もう一方の地域では60Hzは普通に準備できるけど50Hzは... となってしまいます。
今回はそのような状況になった場合に力を発揮する、製品の特性試験や開発試験などの50Hz↔60Hzを切り替える最適な装置、また国内外の移設や輸入出時に周波数帯がかわってしまうといった場合にも対応できる装置、”周波数変換装置”についてご紹介します。
お困りごと
●装置や製品の厳密な特性試験をする必要が出てきた
●波形ひずみの少ない良質な正弦波電圧の必要性がある
●国内や海外向けなどで製品や装置の設置場所が急に変わることになった
国内の電源事情
一部例外を除いて、日本海側は糸井川(新潟県)、太平洋側は富士川(静岡県)を境界として、東側を50Hz地区、西側を60Hz地区となっています。
電力会社別では、以下のようになっています。
50Hz:北海道電力、東北電力、東京電力(3社)
60Hz:北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力(7社)
海外の場合は?
世界的に見ても商用電源周波数はやはり50Hzと60Hzしか存在しないようです。
しかしながら、日本のように国内に両方の周波電源を有する国はほとんどありません!
50Hz:欧州、ロシア、アジア、アフリカ、オセアニア、アルゼンチン
60Hz:北中米、ブラジル、サウジアラビア、韓国、台湾、フィリピン
回転形周波数変換装置で良質な試験を!
”回転形”と言っているということはそうです、”静止形”も存在するのです。
その違いは一般的に以下のようになります。
<重要ポイント>
回転形の一番の特長として商用電源と同等、ひずみの少ない正弦波電圧を出力できます。
そのため、変圧器の品質試験用途での使用が多く、その他として航空電源等の高周波機器の試験用電源などにも実績が多くあります。
よくある質問・疑問
Q. 周波数変換装置は50Hz↔60Hzの変換しか対応できないの?
A. 可変周波形と呼ばれる任意に周波数を可変できるタイプもあります。
Q. 仕様や装置の寸法などを知りたい
Q. インバータなどを使用した周波数の可変方法となにが違うの?
A. 電圧変動率・波形ひずみ率などの性能が回転形周波数変換装置の方が良く、より精度の良い周波数を出力することが可能です。
周波数変換装置についてさらに詳しい仕様などを知りたいとご希望の方、実際に使用するような予定があるという方、ぜひ一度お問合せ下さい。