設備の急なトラブルを回避する! ロボット減速機の動作診断で故障の予兆保全!
ロボットを使用した自動化システムで懸念されることの1つとして、異常や故障による急な設備の停止があります。
すぐに復旧できる異常であればそれほど問題にはなりませんが、ロボット本体の部品故障であるときはそう簡単には復旧できません。
故障の際の対処方法としては、ロボットの修理や新しいロボットへの取り替えがありますが、時間がかかるためその期間に生産ラインがSTOPしてしまうことにもなります。
設備が止まるということは、つまり生産が滞ってしまうということです。
製造現場において生産設備が使用できないというのは死活問題になりますよね…
そのためロボットのメンテナンスを頻繁に行ったり、緊急用に莫大な費用をかけてロボットの保守部品を大量に購入して保管しているという企業の方も多くいるかと思います。
今回はそのような企業の方にメリットを発揮する、「ロボットの動作データを使用して、減速機の寿命診断が行えるツール」をご紹介します!
このツールを使用すれば、メンテナンスや保守部品の費用を抑えながらロボットの故障を未然に防ぐことが可能となります!
お困りごと
●長時間生産ラインが止まってしまうと生産が追い付かなくなる
●突然の故障に備えて保守部品を大量に抱えている
●ロボットの適切なメンテナンスのタイミングが分からない
ロボットは定期メンテナンスが必要!
まず前提として、ロボットは複数のモータが連動することによって様々な動作を行いますが、モータと連結して”減速機”が使用されています。
この減速機は時間が経過するとだんだん劣化してしまうため消耗品となり、定期的なメンテナンスが必要な項目の一つになります。
ロボットも頑丈なのでそんなすぐには壊れはしないんですが、逆にその分点検を怠ってしまうものでもあります。
ただこの減速機、ロボットの種類や使用状況によってメンテナンスのタイミングが全然違うんです…
そのため年に1回メンテナンスを行っているという所もあれば、何年も行っていないといったように使用されるユーザの方によってバラバラな状況になっています。
推奨の点検間隔というのも一応あるのですが、点検のことを常に気にしながらロボットを使用することはほとんどありませんよね。
そのため「推奨の点検間隔はわかるけどその時期に絶対メンテナンスできるとは限らないしな。」「いつ故障するか良くわからないんだよな。」「メンテンス費用もかかるならできる限り使い古してから行いたいけど…」といったような意見を良く聞きます。
つまり、使用するユーザの方はメンテナンスをいつやったら良いのかわからないのです。
YASKAWA Cockpitのデータ収集で変わる!設備ラインの予兆保全
ではどうすれば適切なタイミングでメンテナンスができるのか?
その方法は意外と簡単です!メンテナンスのタイミングを目に見える形にすれば良いのです!
目に見える形ってどういうこと!?と思われた方も多いのではないでしょうか。
それを可能にしたのが、YASKAWA Cockpitでのデータ収集とロボット減速機の寿命診断ツールです!
ロボットの動作データをYASKAWA Cockpitと呼ばれるデータ収集ツールを活用することでリアルタイムに収集します。
収集したデータを元に減速機の寿命予測をするためのツールを使用して、故障時期を予測することでメンテナンスタイミングを視える化することができるのです!
目で見て簡単に確認できることで、熟練者の方が今まで経験と感覚で行っていたことなんかも視えるようになります。
ひと昔前は、職人技は目で見て盗めと言われたものですが、今は目で見て確認すれば職人と同じ判断ができるようになってきています!
減速機寿命診断の視える化はこんなイメージ!
減速機の寿命診断ツールは下のイメージ図のようになります。
ロボットの軸ごとに動作データを収集しており、あらかじめある値まで数値が変化したらメンテナンスを行うというしきい値を決めておきます!
動作データを管理し、しきい値を元に減速機の劣化診断を行うことができます。
このツールを使用すれば、メンテナンス時期も丸わかりということですね!
目で見てわかるのであれば、メンテナンス日程の調整や確保といった作業も簡単になりますし、何より安心感が違います!
また予備品を大量に持っておく必要も無くなるのもメリットになります!
ロボットのメンテナンスに関してお悩みがある方、ロボットの自動化を検討しているが故障などのリスクやランニングコストが気になっているという方。
そのお悩み解決できます!是非一度お問い合わせ下さい。