【アイエイアイ】産業用ロボットの使用例を1件追加しました。
【コンベアー移載装置】
ダンボール箱(箱詰めしたインスタント食品)を下段のコンベアーから上段のコンベアーに移載する装置を電動化したことで人件費を削減できました!
【装置概要】
・箱詰めしたインスタント食品を倉庫に入れるため、ダンボール箱を下段のコンベアーから上段のコンベアーに送る装置です。
(ダンボール箱搬送数:3,000個/日)
<改善前>
【工程説明(従来の設備で説明します)】
・インスタント食品を詰めたダンボール箱が下段コンベアーで流れてきます。
ダンボール箱が昇降コンベアーに乗ったことを近接センサーで検知し、下段コンベアーは止まります。
・エアシリンダーを使用して昇降コンベアーが上昇します。
・昇降コンベアーからダンボール箱を送り出した事を近接センサーで検知し昇降コンベアーが下降します。
・ダンボール箱を送る動作を繰り返します。
【問題点】
・3,000個のダンボール箱を倉庫に入れるのに約12時間かかっていました。
生産能力と前工程の処理能力には余裕がありますが、昇降工程がボトルネックになり、生産効率が上がりませんでした。
・サイクルタイム短縮を検討しましたが、エア流量が確保できず、エアシリンダーの上昇速度を上げることができませんでした。
<移載にかかる時間の詳細>
①昇降コンベアーにダンボール箱が乗るまでの時間:2秒
②上昇にかかる時間:5秒
③昇降コンベアーからダンボール箱を送り出す時間:2秒
④下降にかかる時間:5秒
↓
サイクルタイムは
①(2秒)+②(5秒)+③(2秒)+④(5秒)=14秒で、
入庫担当者の労働時間は
14秒×3,000箱=42,000秒(11.7時間)でした。
<改善後>
【今回の設備】
・エアシリンダーをエレシリンダーに変えました。
【改善点】
・昇降動作が高速になり、次の効果がありました。
・昇降にかかる時間が上昇に2秒、下降に2秒の4秒になりました。
・サイクルタイムを短縮することができ、工程の稼働時間を短くすることができました。
サイクルタイムは
①(2秒)+②(2秒)+③(2秒)+④(2秒)=8秒になり、
入庫担当者の労働時間は
8秒×3,000箱=24,000秒(6.7時間)に減りました。
【改善による効果】
労働時間を1日5時間短縮できました。
入庫担当者の労働時間が5時間(11.7時間-6.7時間)減りました。
年間人件費削減効果は322万円です。
2,300円×5時間×280日=3,220,000円