【アイエイアイ】産業用ロボットの使用例を1件追加しました。
<シャンプー充填装置>
シャンプーを専用ボトルに充填する装置を電動化したことで
人件費を削減できました
【概要】
・シャンプーを専用ボトルに充填する装置です。(10,000本/日)
・液面の上昇に合わせてノズルの上昇を行いながら充填を行います。
<改善前>
【工程説明(従来の設備で説明します)】
・空の ボトルをベルトコンベアーで送り、センサーで検知して充填時待機位置に止めます。
・エアシリンダーが下降してノズルをボトルの底の手前まで移動します。
・シャンプー充填開始と同時にエアシリンダーが上昇をはじめます。
・一定量のシャンプーを充填した後も、ノズルが上昇を続け、先端がボトルから出たところでエアシリンダーが止まります。
・ボトルを次の工程に送ります。
【工程のポイント】
1.シャンプーはノズルから一定量出ている。
2.液面の上昇速度は一定速度ではなく、断面形状が広い部分では遅く、せまい部分では速くなる。
3.よって、ノズルと液面の距離も一定にならない。
4.泡立ちが発生するのを防ぐために、ノズルと液面の距離を一定以内にする必要がある。
【問題点】
・エアシリンダーの速度が遅くなるとノズルが液面の下に入ってしまい、
充填後にボトルを送るときに、ノズルからシャンプーが垂れることがありました。
・シャンプーがボトルの外側やコンベアーに垂れると都度清掃をしていました。
<改善後>
【今回の設備】
・エアシリンダーをロボシリンダーへ変えました。
【改善点】
・垂れたシャンプーを清掃する必要がなくなりました。
・速度を途中で変更することができるため、ノズルとシャンプーの液面の距離を
最適に保ったまま充填できるようになりました。
・速度が安定しているので、ノズルがシャンプーの液面に入ることがなくなり、
シャンプーがボトルの外に垂れることがなくなりました。
・品質が安定し、稀に発生していた泡立ちによる不良品の発生もなくなりました。
【改善による効果】
(条件:人件費1,200円/時間、年間稼働日数240日)
労働時間を1日60分短縮できました。
1日当りの清掃にかかっていた時間60分がなくなりました。
年間人件費削減効果は29万円です。
1,200円×60分(内訳:10分×6回)×240日=288,000円
<詳細はメーカーHPへ>
http://www.iai-robot.co.jp/case/industry/food/shampoo-juten.html