【IAI】産業用ロボットの使用例を1件追加しました。
<口紅キャップのバリ取り装置>
【概要】
・樹脂成形された口紅キャップの内側に残ったバリを取る装置
・生産数:約10,000箱/日
【工程・段取】
・コンベアーで口紅のキャップ(以降キャップ)が運ばれてきます。
・センサーでキャップを検出し、3つのキャップを吸着します。
・シリンダーでバリ取り機へ移載します。
・バリ取りブラシが回転しながら1往復してバリを取ります。
・バリ取り完了後、キャップをパレットへ戻します。
【従来の問題点】
・生産量が増えたため、サイクルタイムを短縮して生産性を上げようとしました。コンベアーからキャップを取りバリ取り機までの移動時、速度を上げると、Y軸が停止するときの衝撃でキャップが落ちてしまうことがありました。
・移動速度を上げることができず、サイクルタイムが変わらないので作業時間が長くなり人件費がかかりました。
・10,000個生産に必要な時間
・部品3個分のサイクルタイム:10秒
・10,000(個)÷3個×10秒=9.25時間
【電動化による改善内容】
・エレシリンダーは、速度/加減速度を数値で設定し、衝撃がなく、なめらかな高速移動ができるようになり、キャップを落とさなくなりました。
・コンベアーとバリ取り機の間の移動速度を速くすることで、サイクルタイムが10秒から8秒に改善されました。
・10,000個生産に必要な時間
・部品3個を加工するサイクルタイム:8秒
・10,000(個)÷3個×8秒=7.4時間
【改善による効果】
生産時間を20%短縮できました。
1日当りの生産量10,000個生産するのに9時間15分から7時間24分になりました。
年間人件費削減効果は53万円です。
1,200円×1時間51分(内訳:9時間15分-7時間24分)×240日=532,800円
<詳細はメーカーHPへ>
http://www.iai-robot.co.jp/case/industry/food/kuchibeni-cap-baritori.html