ロボット導入の目的の明確化
現在の日本はものづくり産業に関わらず、働き手の人手不足が深刻になっています。ロボットを導入し自動化を進めることで、不足する労働力を確保する動きが加速しています。人の手作業がロボットに置き換わることで、生産性や品質も向上します。
ポイント
- ロボットでどの作業を自動化したいのか明確にする
- 設備導入にかけられる投資予算を検討する
- 導入時期を設定する
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情報収集
ロボットメーカーや関連したWebサイトで、どんな種類のロボットがあるのか情報を集めてみましょう。展示会に行くと、実際の機械が動いているところを見ることができるので、より導入のイメージを固めることができます。
ポイント
- 導入のイメージを固めるために、Webサイトや展示会に訪れてみよう
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ロボットメーカーや専門商社に相談
ここまでに検討した「ロボット導入の目的」や「投資予算」、「導入時期」をロボットメーカーや専門商社に伝えて、相談してみましょう。
疑問に思っていることや技術的な不安も、オープンに伝えて積極的にアドバイスをもらってください。具体的な費用対効果もこの時点で相談すると良いでしょう。
導入後もメンテナンスや技術的なサポートが必要になる場面が発生することも多いので、お客様の現場や状況をよく理解し、気軽に相談できるパートナーを見つけることが大切です。
ポイント
- 現場を考慮した提案や、最新の技術情報にも精通した信頼できるパートナーを見つけよう
ライン構想・システム仕様を検討
ロボット導入に向けた、具体的なラインの構想やシステムの仕様を検討していきます。大きくハード面とソフト面の2つの視点から考えていきます。
ハード面では、ロボットを設置する工場環境の調査や、導入によるレイアウトや動線への影響を検討します。ソフト面では、すでに稼働してきる既存ラインやシステムとの連携や、生産のシュミレーション、安全設計なども検討していきます。
重要なステップです!
ロボットの導入は、単純に一部作業工程を自動化して終わりというものではありません。製造工程全体に影響を及ぼしますので、多面的な角度から検討する必要がります。導入後の「こんなはずではなかった」を避けるためにも、以下のようなことも検討しておくと良いでしょうか。
(検討例)
- ロボットを使える人材がいるか、または育成制度はあるか
- 社内でロボットを導入することへの理解がされているか
- 部分的な自動化により、ライン全体のバランスが崩れないか
- 設置環境の影響で誤作動や故障が発生しないか
- 既存のレイアウトや動線を阻害しないか
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契約・発注
導入にかかる費用や、スケジュール等はもちろん、運用後のパートナーとしても信頼できる企業を選びましょう。
設計・製造
これまでに検討された仕様に基づいて、自動化設備を製造します。
納品・稼働
納品が行われ、無事稼働ができれば、ロボット導入は完了です。
しかし、導入が終わりではありません。今後も、周辺設備の変更によるシステムの改修や、ワークの変更によるプログラミングの再設定、日々のメンテナンス、万が一のトラブル対応などが必要になりますので、パートナーと一緒にスムーズに運用していきましょう。
ポイント
- パートナー企業の運用後のサポートが自社のニーズを満たしているか確認しておきましょう