STEP01
ロボット活用に必要なシステムを知っておこう

ロボットを単体購入しても動かない?!
活用には「ロボットシステム」が必要不可欠です。

はじめて産業用ロボットの導入を検討している方に以外と多いのが、ロボット単体の購入費用だけを導入予算に組み込んでいる場合です。産業用ロボットは基本的に、それ単体だけでは動かすことはできません。ロボットの他にライン設計や、各種センサや安全柵などの周辺設備の準備、動作させるためのプログラミングやティーチングといった諸々の作業が必要になります。

ロボット 周辺装置 プログラム ロボットシステム ロボット 周辺装置 プログラム ロボットシステム

システムインテグレーター(SI)とは?

ロボットシステムの構築を専門的に行うのが、「システムインテグレーター」です。条件が異なる、様々な生産ラインでロボットが最大限効果を発揮するために、自動化システムの設計や構築をしています。ロボットシステムはロボットメーカーや専門商社、システムインテグレーターといった専門家と連携して構築していきます。

STEP02
ロボットの導入コストシミュレーション

ロボット導入の基本構成から考えるコスト例

ロボットの基本構成を基に、ロボット購入からロボットシステムの構築まで踏まえた導入コストをシミュレーションしています。
※導入にかかる費用は規模や要求制度、作業の複雑さ等の条件により異なります。

ロボット本体

垂直多関節ロボット

400万円※

ロボット関連装置

ロボットハンド
ロボット架台

200万円※

ロボット周辺装置

安全柵
その他周辺装置

300万円※

システムインテグレーション関連費

集中制御盤
諸設計費
その他の費用

600万円※

ロボット本体 垂直多関節ロボット 400万円※
ロボット関連装置 ロボットハンド 200万円※
ロボット担架
ロボット周辺装置 安全柵 300万円※
その他周辺装置
システムインテグレーション関連費 集中制御盤 600万円※
諸設計費
その他の費用

トータルコスト1500万円

トータルコスト1500万円の内、ロボット単体は400万円、それ以外の周辺装置やシステム構築は1100万円かかっています。
多くの場合、このシミュレーションのようにロボット単体よりもそれ以外に費用がかかってしまいます。導入費用を考える場合は、この点を理解しておく必要があります。

STEP03
投資予算は、「人件費×償却年数」を目安に考えてみよう

産業用ロボットの導入の初期費用は数百万から数千万円と大きな費用がかかります。そうした場合、減価償却の考えから導入費用を何年で償却するかを検討するのが一般的です。最も簡単な予算の目安を立て方は、ロボットを導入する作業工程の「人件費×償却年数」で割り出せます。

人件費

300万円

(25万円/月×12ヶ月)

償却期間

5

投資予算目安

1500万円

年収300万円の人件費がかかっている作業工程にロボットを導入し、5年で減価償却しようとする場合、投資予算の目安となるのは1500万円程になります。この金額をひとつの目安にロボット導入を考えてみてはいかがでしょうか。